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2007年 11月 06日

マテーラ(1)

アルベロベッロからサッシの町マテーラを訪れる。
マテーラが近づいてきた
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変わった岩の様子
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サッシ(岩壁を意味するサッソの複数形)とは洞窟住宅のことである。
マテーラは「サッシ」と呼ばれる凝灰岩の岩盤に掘られた洞窟住居が有名で、グラヴィーナ渓谷の斜面に沿って造られたサッシ地区は高台の上に建てられたドゥオーモを起点とした北側をサッソ・バリサーノ、南側をサッソ・カヴェオーゾという。
マテーラの歴史は古く、周辺から旧石器時代の集落跡も発見されている。8世紀から13世紀にかけて東方からの修道僧が岩窟住宅を住居としたり、修道院としたりして、130以上の岩窟住居があったという。1663年バジリカータ州の州都となり繁栄をきわめたが、貧富の差も大きくなり、裕福な人は高台に、貧しい人は岩窟に住むようになり、洞窟住居の居住環境が悪化した。1952年に住民は郊外の近代的な街に強制的に移住させられ廃墟となる。
近年岩窟住宅の歴史的遺産としての重要性が再認識される。現在は一部修復され、サッシに暮らす人も出てきて徐々に復興し、1993年ユネスコの世界遺産に登録された。

by seico5822 | 2007-11-06 23:50 | イタリア旅行


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